[2001.04.10]
  1秒=1那由他


 ▼コンピューターの時計が遅れやすい理由(WIRED NEWS)
  http://www.hotwired.co.jp/news/news/culture/story/20010403204.html


 リアルの1秒に,私は地球を1周半し,100万語の言葉を書きつけ,堅牢な扉も叩き割り,100億の独白を伝える。私にとってその時は兆,京,垓,杼,穣,溝,澗,正,載,極,恒河沙,阿僧祇,那由他の時となる。ワイヤードで,1秒の永遠を生きろ。

 コンピューターの内蔵時計は,低品質で信頼できない。その原因は安物の水晶発振器のせいだ。技術の向上で時計の狂いも小さくなっているが,インターネット上のタイムサーバーを利用して,正確な時刻に補正するすることもできる。

 マックの時計はなぜ遅れるのか? というのはよく聞かれることだ。ほんとに,遅れる。正確に計ったことはないが,1日に数秒は遅れているような気がする。パソコンでラジオの録音やテレビの録画をしようとしていると,しょっちゅう遅れているのに気付く。まぁタイムサーバーと1日1回やり取りすればすむ話だけど。

 だが,ネットワークにとって,時分秒という単位はあまり意味がない。午前0時の私の1行前には,午後1時の人がいる。10日午前0時に出したメールに,9日午後10時の返信メールが戻ってくる。やっかいなことだ。人間はリアルでは,100メートルを超人でも9秒ちょっとでしか移動できないが,ネットワークでなら,1秒で地球の果てまでも行ける。1秒で100万のサーバーを稼働させることもできるし,1秒で100万人に言葉を送り,1秒で君の心をムチャクチャにすることもできる。1秒,即ち那由他の時が,ここでは流れる。私たちは時計を捨てて,その時に身体を預けて生きるべき,だ。


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